2009-10-27
Eddie Money / Love And Money (1995)

私は、1978年の2ndアルバム"Life for the Taking"を聴いてからずっと彼のファンですが、70年代、80年代のEddieは本当に輝いておりました。
サウンド的にはどちらかというとストリート系のロック・ミュージシャンだと思いますが、それでも、"Maybe I'm A Fool"、"Two Tickets to Paradise" 、"Let's Be Lovers Again"、"Think I'm In Love"、"I Wanna Go Back"などのバラード系のナンバーは十分にAORしておりますし、全体の音もいわゆる大人向けのロック(いわゆるAdult Oriented Rock)であることは間違いないと思っております。
1977年の1stから1988年の7thアルバムまでは、ビルボード200で常に100位以内にアルバムがランクインしておりましたが、1991年の8thアルバム"Right Here"はかろうじて160位となったものの、本日紹介する1995年の9thアルバム"Love And Money"、1999年の10thアルバム"Ready Eddie"はランクインせず、その後8年間は沈黙(といっても音楽活動は続けていたようです)を破り、2007年の"Wanna Go Back"を発表しました。
1978年の"Life for the Taking"はビルボード200で17位に、1982年の"No Control"は同20位、1985年の"Can't Hold Back"も同20位にランクインするヒット・アルバムとなりましたが、この当時のEddieは先ずパフォーマンスがカッコ良かったということと甘めのマスク、さらに彼の魅力的な声(といっても若干ハスキーがかっていますが、私はかなり気に入ってます)と当然楽曲が良かったということが売れていた要因だと思います。
本日紹介の"Love And Money"は1995年の作品で、Eddieが46歳の時のもので、2007年の"Wanna Go Back"では彼の体型も声にも年を感じましたが、この"Love And Money"では全く衰えを感じさせません。
ランクインはしませんでしたが、収録されているナンバーもかなり良く、何故?と感じますが、やはり当時の勢いがなかった(もう既に過去の人扱いだったのでしょう)からだったということでしょうか?
私は彼のファンですので、このアルバムも発表時に手に入れてはいましたが。
今、このブログを書きながら聴き直しておりますが、これがかなり良い出来なんですね。
まあ、プロデュースをRichie Zitoが担当しておりますし、バック・ミュージシャンには、John Robinson、Curt Cuomo、Kim Bullard、Timothy B. Schmidt、Mike Finnigan、Tommy Funderburk、Ricky Phillipsなどの名前を見ることができます。
また、内容も、スロウなナンバーが多いように感じます。
1曲目の"After This Love Is Gone"はメロディアスなナンバーで、モロAORしております。
とても魅力的なナンバーだと思います。
2曲目の"She's Like A Movie"はミディアム・テンポの結構ロックしているナンバーで、往年のEddieを感じることが出来ます。
3曲目の"Run Your Hurt Away"はスロウなブギ調のナンバーで、特に気に入っているナンバーです。
スロウなブギって最高ですね。
4曲目の"I'll Be The Fire"はバックの女性コーラスがいかしたポップでメロディアスなナンバーで、ヒット性も抜群だと思うのですが。
5曲目の"Take It From The Heart"はアコースティカルでメロディアスなバラード・ナンバーです。
6曲目の"Died A Thousand Times"はバックのオルガンがいかしたメロディアスなナンバーで、これも完全にAORしております。
7曲目の"Just No Givin' Up"はとってもカッコ良いナンバーで、往年のEddieそのものです。
"Think I'm In Love"を髣髴させるナンバーで、かなりいけてます。
アルバムの一押しですね。
何故これが売れなかったんでしょう?
8曲目の"I'm Comin'"はこれまたバックのドラムスがカッコ良いナンバーで、サウンドも往年のEddieそのまんまです。
好きです、これ。
9曲目の"Almost Like We Never Met"はミディアム・スロウのメロディアスでブルージーなナンバーで、Eddieのヴォーカルが光っているナンバーです。
10曲目の"Running Out Of Reasons"もミディアム・スロウのメロディアスなバラード・ナンバーで、ギターを担当しているのはRichie Zitoではありませんが、ギタリストの出身のプロデューサーだけあります。
さすがRichie Zitoという感じですね。
ラストの11曲目"There Will Never Be Another You"もバックのサックスの音がとての良いメロディアスなナンバーで、これもモロAORしております。
発表当時に聴いた感じより、ずっと良く聴こえます。
"Love And Money"見直しました。
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