2009-11-03
Living Loud / Living Loud (2003)

こんな中年(すでに老年?)ロッカー達が集まって出来たプロジェクトのアルバムですが、バンド名よろしく、音的にも結構ラウドかつメロディアスです。
Jimmy Barnesは元Cold Chiselでソロ活動も長いオーストラリアのロック・ヴォーカリスト、Steve Morseは元Dixie Dregs、元Steve Morse Band、元Kansasそして現Deep Purpleの技巧派ギタリスト、Bob DaisleyはOzzy Osbourne, Black Sabbath, Uriah Heep, Rainbow, Gary Moore, Yngwie Malmsteen, Living Loud, Jon Lord, Chicken Shack, Mungo Jerry, Widowmakerなどとセッションの経験があるベーシスト、Lee KerslakeはUriah HeepのドラマーそしてDon AileyはRainbow, Ozzy Osbourne, Black Sabbath, Electric Light Orchestra, Gary Moore, Judas Priest, Whitesnakeなど数多くのセッションをこなし現在はDeep Purpleのキーボーディストで、メンバーのそれぞれが活動歴も長く、さらに腕も確かなので安心して聴くことが出来ます。
また、アルバムを発表後の2004年にシドニーでライヴを行い、その模様はライヴ・アルバムとしてCD化あるいはDVD化もされております。
このアルバムの中心人物はベーシストのBob Daisleyのようで、どうもOzzy Osbourneが1980年に発表した"Blizzard of Ozz"と1981年に発表した"Diary of a Madman"を2002年にリ・イッシューする際、何のロイヤリティもなく、新しいベーシストとドラマーに置き換えられたようですし、また、"Diary of a Madman"では、彼ら2人のパフォーマンスが何年もの間Rudy SarzoとTommy Aldridgeとクレジットされていたようです。
それに怒った(?)Bob DaisleyがドラマーのLee Kerslakeに話を持ちかけたのが、このプロジェクトのきっかけのようです。
それもOzzy Osbourneの1980年の作品"Blizzard of Ozz"から、 "I Don't Know"、"Crazy Train"、"Flying High Again"、"Mr. Crowley"、"Tonight"そして"Over the Mountain"の6曲を新たに録音し直し、さらに新曲5曲を追加し、このアルバムは2003年の8月から、Jimmy Barnes、Steve Morse、Don Aileyの協力を得録音されました。
どのナンバーもラウドかつメタリックなサウンドで、とても中年ロッカーの繰り出す音とは思えないです。
1曲目の"Last Chance"はポップかつハードなナンバーで、Jimmy Barnesが53歳とは思えないくらいほど声が出ておりますし、Steve Morseのギターも最高です。
2曲目の"I Don't Know"でもメタリックなSteve Morseのリフは最高です。
ヘヴィ・メタルしております。
3曲目の"Every Moment A Lifetime"はメロディアスなバラード・ナンバーです。
曲の出来も良いですが、Steve Morseのギターのトーンが何ともいえないです。
4曲目の"Crazy Train"は完全にヘヴィ・メタルしております。
Lee Kerslakeは既に62歳、Bob Daisleyは59歳、Steve Morseは55歳、Don Aireyは61歳、そしてJimmy Barnesが53歳。
ホント?
凄すぎます。
5曲目の"In The Name Of God"はアコースティカルでどこか西南アジアを連想させるナンバーで、異国情緒のあるナンバーです。
6曲目の"Flying High Again"はハード・ブギしたとてもカッコ良いナンバーです。
Steve Morseのギター・リフがとても素晴らしいです。
7曲目の"Pushed Me Too Hard"はミディアム・テンポのナンバーですが、さすが兵揃いで演奏力のレベルはとても高いです。
8曲目の"Mr. Crowley"は出だしのDon Aileyのオルガンが素晴らしいメロディアスなナンバーです。
とてもカッコ良いナンバーです。
Steve Morseのギター・ソロはもう泣けます。
9曲目の"Tonight"はミディアム・テンポのメロディアスなナンバーですが、かなりロックしております。
10曲目の"Walk Away"はメロディアスなパワー・バラードのナンバーですが、バックのプレイはとても素晴らしいです。
ラストの11曲目"Over The Mountain"も4曲目同様にヘヴィ・メタルしております。
こいつら、中年のくせに凄いぞ。
ヘヴィ・メタルやハードロックのファンにももちろんお勧めですが、ずっとロックを聴いてきた40代、50代のファンに特にお勧めです。
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