2009-11-05
Arch Enemy / The Root Of All Evil (2009)

ARCH ENEMYは言わずと知れたSwedenのメロディック・デスメタル・バンドです。
以前に私のHPでも書きましたが、6、7年程前までは、デスメタルに嫌悪を抱いており全く聴いておりませんでした。
きっかけは、Paradise Lostの1999年の"Host"を聴いてからでした。雑誌「BURRN!」でPaladise Lostの"Host"の記事が掲載され、そこにはゴシックという言葉の響きとParadise Lostがデス声をやめたという記事を見て、とりあえずこの"Host"を購入してみることとしました。
その時のParadise Lostの暗鬱ながらメランコリックというサウンドが私にとってとても印象的で、すぐに虜となってしまいました。
それ以降、Paradise Lostの"One Second"、"Draconian Times"を聴くこととになるんですが、"One Second"を聴いた時も凄いと思いましたが、"Draconian Times"を聴いた時に彼らの求めているサウンド"GOTHIC"が心に沁みました。
それからは、だんだんと彼らのデビュー時のデス・メタル・サウンドまで遡ることとなります。
まだスクリーム・ヴォイスだった1992年の"Shades Of God"に収められている"As I Die"を聴き、1991年の"Gothic"(このアルバムを経緯に彼らのサウンドがゴシック・メタルと呼ばれるようになった)を聴いていく内にデス・ヴォイスも難なく聴けるようになり、それ以降ゴシック・メタルのアルバムを集めるようになりました。
で、手当たり次第に聴いていくうちに、ARCH ENEMYに出会ったわけです。
あくまでもメロディック・デス・メタルで、単なるデス・メタルは今でも殆ど聴けません。
そこには、非常に高い叙情性を有するメロディがあります。
音楽はメロディがあって音楽なわけで、Paradise LostもこのArch Enemyもメロディが美しいから聴けるんですね。
同じ意味で、ラップも全く聴きません。
彼らのアルバムで最初に聴いたのは、1999年の"Burning Bridges"です。
その時はぶっ飛びましたね。
アルバムに収められていた"Silverwing"はまさに衝撃の1曲でした。メロディも美しいですし、MichaelとChristopherのAmott兄弟の奏でるギターがこの上なくメロディアスで、このナンバーでARCH ENEMYに一発でいかれました。
それ以降、In FlamesとかChildren Of BodomとかSoilwork、Opeth、Sentencedなどのアルバムを集めるようになりました。
元々エレクトリック・ギターの音が大好きな私ですので、ギターが織りなすメロディアスなフレーズを聴くのが楽しみでしたので、メロディック・デス・メタルもゴシック・メタルも難なく聴けるようになったのだと思います。
そういう意味で、Paradise LostとこのArch Enemyは今でもFavorite Bandで、彼らのアルバムは全て手に入れてます。
Paradise Lostの美しくそしてメランコリックなところとArch EnemyのAmott兄弟が織りなすメロディアスなギター・サウンドはもう最高です。
本日紹介のArch Enemyの新作ですが、純然たる新作と呼べるかは微妙なところかも。
現在のArch Enemyのヴォーカルは、Angela Gossowという女性が担当しておりますが、これが男顔負けのスクリーム・ヴォイスで凄いんです。
彼女は、2001年のスタジオ3作目の"Wages Of Sin"から担当しているのですが、当時、ヴォーカルが女性に代わるということでかなり心配しましたが、それは杞憂に終わりました。
今回のアルバムは彼女が加入以前の3rdアルバムまでとライブ・アルバムからの選曲となっております。
そういう意味で、新録ではありますが、新作と言えるかどうか、ということなんですね。
バンドのリーダーMichael AmottはヴォーカルをAngela Gossowに替えてからを本当の意味でのArch Enemyだと話していたことを考えると、今回の"The Root Of All Evil"を出したということも納得出来ます。
タイトルからしてMichael Amottが何を訴えたいか判るというものです。
1stから3rd、そしてライブ・アルバム"Burning Japan Live 1999"まではJohan Liivaという男性がとっており、それなりに良かったと思いますが、Angela嬢のヴォーカルを聴いた時はホントびっくりしました。
そして、アルバムを出すたびに、彼女のスクリーム・ヴォイスにも磨きがかかってきました。
ですから、このアルバムを聴くのをとても楽しみにしておりました。
私が大好きな"Silverwing"が収録されているということで、オリジナルとどう違うのかを是非聴いてみたかったからです。
"Silverwing"に限らず、他のナンバーも素晴らしいです。
Angela Gossowのスクリーム・ヴォイスとAmott兄弟のツインリードによるギター、もう最高ですね。
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