2009-11-09
Santa Esmeralda / Don't Let Me Be Misunderstood (1977)

ファンクやソウルミュージックからの影響を含んでいる。音量の大きい反響するボーカルが、一定のリズムを刻む4つ打ち、8分音符ないし16分音符刻みかつオフビートでオープンするハイハットパターン、そして突出したシンコペーションを持ち時にはオクターブで成るエレキベースのベースラインの上で演奏される。ストリングスやホーンセクション、エレクトリックピアノ、エレキギターが華やかなバッキングを創出する。フルートのようなオーケストラ楽器がしばしばソロに用いられ、またロックと異なりリードギターが用いられることはめったにない。(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から)
70年代ディスコの立役者は何と言ってもThe Bee Geesだと思いますが、その起源についてウィキペディアでは、「世界初のディスコソングは1973年にリリースされたと広く言われているが、1972年にリリースされたManu Dibangoの「Soul Makossa」が最初だと主張するものもいる。」とも書いております。
1970年代後半のディスコ・パフォーマーには前出のThe Bee GeesやHues Corporation、K.C.& Sunshine Band、Donna Summer、Gloria Gaynorなど数多くのミュージシャンがおりますが、特にDonna SummerはDisco Queenと呼ばれるほどのポピュラーなディスコ・パフォーマーです。
一方ヨーロッパでも、時を同じくしてディスコ・ミュージックに火が付き、Silver Convention、Boney M.、Arabesque、Genghis Khan、Banzaiiや本日紹介するSanta Esmeraldaなどのディスコ・パフォーマーが現れ、この日本でもディスコ・ミュージックが大いに流行りました。
また、ディスコ・ミュージックはロック界にも影響を及ぼし、例えば、Blondieの"Heart of Glass" (1979)、 Eaglesの"One of These Nights" (1975)、 The Rolling Stonesの "Hot Stuff" (1976) や "Miss You" (1978)、 Aerosmithの"Give it up" (1977) 、David Bowieの"Let's Dance" (1983)、Rod Stewartの"Da Ya Think I'm Sexy?" (1979)、Wingsの"Goodnight Tonight" (1979)、Electric Light Orchestraの"Shine a Little Love"、Queenの"Another One Bites the Dust" (1980)など数え上げればきりがないですし、AORシーンでもあの独特なストリングスなどが多用されるようになりました。
その後、ディスコ・ミュージックはハウスやテクノ、トランス・ミュージック、さらにはアシッド・ジャズなどに進化することとなります。
Santa Esmeraldaはフランス人ニコラス・スカースキーが仕掛けたプロジェクトで、元々サックス奏者だったリロイ・ゴメスをヴォーカリストに迎え、The Animalsのヒット曲"Don't Let Me Be Misunderstood"(悲しき願い)をディスコ調にアレンジして発表したところ、ヨーロッパやこの日本で大ヒットしました。
紹介する"Don't Let Me Be Misunderstood"は1977年に発表されておりますが、これは、タイトル曲にボーナストラックを追加して、8曲を収録したアルバムです。
収録ナンバーは、
01 Don't Let Me Be Misunderstood
02 Gloria
03 You're My Everything
04 Black Pot
05 The House Of The Rising Sun
06 Sevilla Nights
07 Another Cha-Cha
08 I Don't Let Me Be Misunderstood
"Don't Let Me Be Misunderstood"を聴くと30年前のことを思い出しますね、哀愁のスパニッシュ・ディスコしたサウンドが受けたんでしょうね。
"Gloria"はVan Morrisonのペンによるナンバーで、Themの"The Angry Young Them"に収められていたナンバーのカヴァーです。
バックのサウンドもそれほどディスコしてなく、かなり聴けます。
"You're My Everything"はメロディアスなバラード・ナンバーで、バックのスパニッシュ・ギターの音がそそります。
出来もかなり良いです。
"The House Of The Rising Sun"もスパニッシュ・ディスコ調にアレンジされておりますが、「二匹目のドジョウ」とはならなかったようです。
"Sevilla Nights"もスパニッシュした異国情緒豊かなナンバーです。
とにかく70年代ディスコは凄かったですね。
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
トラックバック
http://aorparadise.blog66.fc2.com/tb.php/910-fb16d571