2009-11-20
AOR (Fredric Slama) / Journey To L.A. (2009)

AORとしてのプロジェクトとしては、2006年の"L.A ATTRACTION "以来の約3年振りのオリジナル・アルバムです。
AORとしてアルバムを発表したのは、2000年の"L.A CONCESSION"(当該アルバムは、2006年にボーナストラックを追加しリ・イッシュー)で、それ以後、2001年に"NEXT STOP : L.A."、2002年に"L.A REFLECTION"、2003年に"DREAMING OF L.A."、2004年に初のベスト・アルバム"NOTHING BUT THE BEST"そして2006年の"L.A ATTRACTION"と続きます。
2000年以前には、1992年に"L.A RENDEZ-VOUS"、さらに1984年に"SECRET OBSESSION"というアルバムを発表しておりますが、これらのアルバムがプロジェクトAORの原型といわれております。
特に1984年の"SECRET OBSESSION"には、Lead Vocals: Richard Page, Sheryl Crow, Michael Kisur, John Fluker, Doug St John、Guitars: Steve Lukather, Michael Landau, Frédéric Slama, Dan Huff, Neal Schon, Dean Parks, Carlos Santana、Keyboards: James Newton Howard, Michael Omartina, Jay Winding, Alan Pasqua、Drums: Vinnie Colaiuta, Jeff Porcaro, Carlos Vega, Mike Baird、Bass: Neil Stubenhaus, Abraham Laboriel, Nathan East, David Hungate、Saxophone: Tom Scott, Ernie Watts、Background vocals: Richard Page, Steve George,Tom Kelly, David Lasley, Arnold Mc Culler, Michael McDonald,Tommy Funderburkといった錚々たるミュージシャンが名を連ねております。
1984年の発表ということとこのメンツを見れば、是非とも聴きたくなるアルバムですが、私もまだ聴いたことはありません。
"L.A CONCESSION"みたくリ・イッシューされないでしょうかね?
このように、Frederic SlamaのプロジェクトAORは、彼自身が一時L.A.に住んでいて、L.A.のミュージシャンとも交流があったことで、どのアルバムにもTotoのメンバーなど名うてのセッション・ミュージシャンがバックを務めており、サウンドもウエスト・コーストのハードポップに仕上がっており、常に私の期待を裏切らない内容となっております。
最新作の"Journey To L.A."はこれまたスウェーデンのAOR仕掛け人とも呼ばれているTommy Denanderとの共同プロデュースですので、この2人のコラボレーションによるアルバムが悪いわけはありません。
今回のゲスト・ミュージシャンは、Lead & Backing Vocals : Philip Bardowell, Steve Overland, Fergie Fredriksen, Dane Donohue, Bill Champlin、Guitars : Frédéric Slama, Tommy Denander, Steve Lukather, David Williams, Bruno Levesque, Eric Barkdull、Keyboards & Bass : David Diggs, Tommy Denander, Frédéric Slama, David Getrau、Drums : Joey Heredia、Backing Vocals : Johan Sahlenというメンツです。
いつも思いますが、このプロジェクトAORはとにかくヴォーカリストが凄いですよね。
AOR、ハードロック、それも飛びぬけて有名なミュージシャンが参加しております。
最新作では、先日このブログでも紹介した現Unruly ChildのPhilip Bardowellが全12曲中7曲を歌っておりますが、Philip BardowellのプロデュースもTommy Denanderということもあって、サウンド的にはとても近いものがあります。
殆ど捨て曲が無い強力な1枚ですが、FMのSteve Overlandがヴォーカルを務める1曲目の"Waiting In The Darkness"はフックに満ちた最高にメロディアスなナンバーですし、Philip Bardowellが歌う3曲目"Love Remains The Same"はメロディアスなパワー・バラードのとても魅力的なナンバーです。
同じくPhilip Bardwellが歌う4曲目"Read The Sign"は哀愁度タップリのメロディアスなバラード・ナンバーで、文句の付けようがありません。
Fergie Fredriksenが歌っている6曲目"Desperate Dreams"も哀愁のハードポップ・ナンバーで、かなりいかしてます。
再びPhilip Bardwellが歌っている7曲目"Never Surrender"も哀愁度タップリのハードポップ・ナンバーですが、もうメロディは最高ですし、言うことありません。
さらにこのナンバーでは、Tommy Denanderの官能的なギター・ソロをタップリと堪能することが出来ます。
あのAORの名曲"Casablanca"のDane Donohueが歌う10曲目"West Into The Sun"はバックのピアノとギターがいかしたメロディアスなモロAORしたナンバーに仕上がっておりますし、Bill Champlinが歌う11曲目"Lost In Your Eyes"は、これまたBill ChamplinのヴォーカルにピッタリのメロディアスなAORナンバーに仕上がっております。
この2曲は他のナンバーと雰囲気が違っており、完全にAORです。
それにしても、さすがAOR (Frederic Slama)のアルバムだと思います。
ハードポップ・ファン、AORファンにお勧めのアルバムです。
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コメント
AOR (Fredric Slama)
いつもながらAOR (Fredric Slama)のアルバムは外れがありません。
Tommy Denanderのコラボはなかなかです。
1984年の"SECRET OBSESSION"というアルバムは是非聴いてみたいですが、CD化されないでしょうか?
Tommy Denanderのコラボはなかなかです。
1984年の"SECRET OBSESSION"というアルバムは是非聴いてみたいですが、CD化されないでしょうか?
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これは買います!即