2009-11-21
Tane Cain / Tane Cain (1983)

なお、1984年には、アーノルド・シュワルツネッガー主演の映画「ターミネーター」のサントラで、Tahnee Cain & Tryanglz名義で"You Can't Do That"を、1989年にはDouble Take名義で"Soakin' Wet"という12インチ・シングルを出しているようです。
さすが女優ということもあり、ジャケットを見ても判るとおりかなりの美人です。
女優としてのキャリアを見ると、1986年の"Crawlspace"が始まりみたいですので、歌手から女優に転向したということでしょうか。
それ以来30本弱の映画に出演しているようです。
本日紹介する"Tane Cain"は、アルバム自体はBillboard Pop Albums chartで121位が最高位でしたが、収録ナンバーの "Danger Zone" はチャートインしなかったものの2ndシングルとして発表した"Holdin' On"は、Billboard Hot 100で37位とヒットしました。
全体的には、プロデューサーがKeith Olssenと同じということもあって、フランス人女性ヴォーカリストSHEILAが1981年に発表した"Little Darlin'"に近いサウンドで、若干ハードなAORといった感じで、出来もなかなかです。
バック・ミュージシャンに目を向けると、ギターにNeal Schon、Tim Pierce、Chas Sanford、ベースにDennis Belfield、ドラムスにMike Baird、キーボードはもちろnJonathan Cain、そしてバッキング・ヴォーカルはRichard Page、Tom KellyとSheilaの"Little Darlin'"とかなり被っているのもサウンド的に似た感じとなっているのでしょうね。
1曲目の"Temptation"はメロディアスなハードポップ・ナンバーでかなりいかしてます。
2曲目の"Danger Zone"は冒頭にも書きましたがシングル・カットされたナンバーです。
Jonathan Cainのキーボードの音が素敵なメロディアスなモロ産業ロックしたパワー・バラードのナンバーで、どうしてランクインしなかったのでしょうね。
3曲目の"My Time To Fly"はメロディアスなバラード・ナンバーですが、こちらの方をシングル・カットした方がもっとヒットしたかも。
Neal SchonのギターとJonathan Cainのキーボードの掛け合いがとてもカッコ良いです。
4曲目の"Crazy Eyes"もほぼ産業ロックしたナンバーで、この曲を聴くとMichael ShrieveやCarlos Riosがいた産業ロック・バンドNovo Comboのサウンドを思い出します。
5曲目の"Holdin' On"もシングル・カットされ、こちらはBillboard Hot 100で37位にランクインされたナンバーらしく、とてもポップでメロディアスな産業ロック・ナンバーに仕上がっております。
かなりいけます。
6曲目の"Almost Any Night"は夫君Jonathan Cainとのデュエット・ナンバーで、メロディアスなバラード・ナンバーとなっております。
また、Neal Schonのギター・ソロもとても雰囲気良いです。
7曲目の"Vertigo"もポップでメロディアスなナンバーでいかしてます。
8曲目の"Hurtin' Kind"も産業ロックしたポップ・ナンバーです。
ラストの9曲目"Suspicious Eyes"もJonathan Cainのキーボードがいかしたメロディアスなナンバーで、お勧めです。
全体的にはSheilaの"Little Darlin'"より若干落ちるものの平均的なレベルは軽く超えているハードポップ・アルバムです。
もちろんAORファンにも受けると思います。
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コメント
わ、コーラスにペイジさんですか!見落としてました。クリックせねば!
Tane Cain
Tane Cainに限らず、最近のRenaissance RecordsはWounded Bird Records同様に目が離せないリ・イッシュー・レーベルです。
カナダのハードポップ・バンドのThe Dixon House Band(昔日本でもCD化されましたが、今までかなりの値段が付いていた-このブログでも紹介)がリ・イッシューされるようです。
カナダのハードポップ・バンドのThe Dixon House Band(昔日本でもCD化されましたが、今までかなりの値段が付いていた-このブログでも紹介)がリ・イッシューされるようです。
大手ショップで買って下さっても構いませんが、試聴はウチのサイトで出来ますから参考までに聴いてみて下さい。
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