2009-11-22
Paul Davis / A Little Bit Of Soap (1970)

Paul Davisといえば"I Go Crazy"と言われますように、1977年の5thアルバム"Singer of Songs: Teller of Tales"からのシングルですが、この"I Go Crazy"はBillboard Hot 100では最高位7位で、実に40週間もランクインしていたナンバーだとか。
しかしながら最も上位にランクしたのが1981年の次作"Cool Night"に収められていた"'65 Love Affair"で6位となっております。
でも、同じアルバムに収められているタイトル・ナンバーの"Cool Night"は全米11位でしたが、ACチャートでは2位を記録(ACチャートでは、Paul Davisのナンバーでは最高位)しております。
"Cool Night"を発表して以降オリジナル・アルバムを発表しておりませんが、1986年にMarie Osmondとのデュエットで"You're Still New to Me"を、1988年にはTanya TuckerとPaul Overstreetと一緒に"I Won't Take Less Than Your Love"というカントリー・ナンバーを発表し、何れもカントリー・チャートで1位を記録しております。
その後は、全く音信が途絶えておりましたが、残念ながら昨年4月に心臓病で帰らぬ人となりました。
Paul Davisと言えば初期はいわゆるカントリー畑の人という印象が強いですし、"Cool Night"以降はDan Sealsと一緒に活動するなどカントリー・フィールドに戻っておりますが、"Singer of Songs: Teller of Tales" (1977) や"Paul Davis" (1980)さらに"Cool Night" (1981) はAORファンから高い支持を得たアルバムでした。
特に"Singer of Songs: Teller of Tales"の収録ナンバー"I Go Crazy"は田中康夫氏の「なんとなくクリスタル」で取り上げられ、この日本でも大ヒットしたナンバーです。
本日紹介する"A Little Bit of Paul Davis"は1970年に発表された1stアルバムです。
実はこのアルバムを聴くのは今回が初めてでした。
私も"Singer of Songs: Teller of Tales"から彼のアルバムを聴いておりましたが、以前のアルバムはノー・チェック状態で、いざ聴こうとしたら、既にそれ以前のアルバムも廃盤となっておりました。
ですから、今回のCD化でちょっと聴いてみようかなと思い、とりあえずNigel Olssonもカヴァーした"A Little Bit of Soap"が収録されているということで、この1stを購入してみました。
初期のPaul Davisはカントリーということでちょっと心配しましたが、この1stアルバム、殆どカントリー臭はなく、良く出来たAORアルバムに仕上がっております。
今回のCD化では、この1stと5thアルバムの"Singer of Songs: Teller of Tales"の2枚だけの購入でしたが、1stを聴く限りでは、1974年の3rdアルバム"Ride 'Em Cowboy"や1976年の"Southern Tracks & Fantasies"も聴いてみようかなと思いますが、ジャケットがモロにカントリー風なので少し躊躇っております。
また今回のCD化では、1972年の2ndアルバム"Paul Davis"だけが未CD化となっておりますが、これはどういう訳なんでしょうね。
で、この1stですが、ボーナス・トラック2曲が追加され全12曲が収められております。
1曲目の"I Just Wanna Keep It Together"は軽快な感じのポップなAORしたナンバーで結構いけます。
2曲目の"Supernatural Power"はバックの女性のコーラスがいかしたファンキー・タッチのナンバーです。
3曲目の"If I Wuz A Musician"もポップに仕上がったAORナンバーです。
4曲目の"Pollyanna"はとてもお勧めのメロディアスで軽い感じのナンバーで、もうAORですね。
5曲目の"Sally's Sayin' Somethin''もファンキーながらメロディがいかした軽くロックンロールしたナンバーでお勧めですね。
6曲目の"A Little Bit Of Soap"は冒頭にも書きましたがAORファンからはNigel Olssonのカヴァーの方が有名なナンバーです。
まあ、出来としてもNigel Olssonの方が良いかも。
7曲目の"Mississippi River"がこのアルバムの中で最もカントリー臭いと言えるナンバーですが、それとてほのかに香る程度です。
8曲目の"Who's Gonna Love Me Tomorrow"はストリングスが効いたメロディアスなバラード・ナンバーで、かなりいかしてます。
9曲目の"Rainy Sunday Mornin"もポップなナンバーです。
10曲目の"Three Little Words"もメロディアスなAORしたナンバーです。
11曲目"When My Little Girl Is Smiling"と12曲目"I Feel I Better"はボーナス・トラックとして追加されたナンバーで、どちらもポップに仕上がっております。
私と同じようにカントリー臭さが心配でまだ手に入れていないAORファンの「貴方」、ほぼAORしておりますので、是非聴いてみてはいかがでしょうか?
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コメント
Southern Tracks & Fantasiesは半分カントリー、半分AORみたいな感じでそういう意味では次作に近いんじゃないでしょうか。あのジャケで銀座ハンターでレコ見かけても毛嫌いしていましたが中身は悪くないと思いますよ。私は悩んだ末、これと以前から切望していたSinger of Songs: Teller of Talesの2枚を買うことにしました。今回のリイシューで一番どカントリーはRide 'Em Cowboyで、2ndが出ないのならこれだけはパスという考え方でいいんじゃないでしょうか。確かに1stは迷いますね。時代背景から考えてもポップスの要素が強いんですよね。ブログ主さんのコメントを拝見してやっぱり買ってればよかったと後悔してます。自分のCDを買う余裕があまり無い私としては、P・デイビス1stを止めて、代わりにやっぱり前から再発を切望していたジョン・ホールの2ndを買いました。
情報ありがとうございます。
貴重な情報ありがとうございます。
"Southern Tracks & Fantasies"のジャケットを見たら、ちょっと手が出せそうにないなあ、と思っておりましたが、半分AORみたいな感じですか。
"Ride 'em Cowboy"もGジャンのジャケットにこのタイトルですから、やっぱりモロにカントリーなんですね。
それでも、"Southern Tracks & Fantasies"はまだ躊躇いが....
"Southern Tracks & Fantasies"のジャケットを見たら、ちょっと手が出せそうにないなあ、と思っておりましたが、半分AORみたいな感じですか。
"Ride 'em Cowboy"もGジャンのジャケットにこのタイトルですから、やっぱりモロにカントリーなんですね。
それでも、"Southern Tracks & Fantasies"はまだ躊躇いが....
音楽同好会(名前検討中
私は この曲 聴いたことないかなぁ?動画であるかなぁ?
ということで i go crazy で 動画 検索したら 聴けました
いい曲ですね
田中康夫 プログで 検索中です
なんとなくクリスタル 流行りましたね
まだ 私は 読んでいません。
田中康夫さんの 講演会を ある学園祭で 聴いたことあります。ちょうど 長野の県知事に なるぐらいの時期かなぁ?よく思いだせない。超満員でした。(その教室は 後ろの方だと 声しか 聞けない状態 廊下に あふれるぐらいの人)
小説家研究会(名前検討中
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