2009-11-25
Gerald Albright / Dream Come True (1990)

ところが初めてアルバムを聴いて、サックス・プレイヤーによるフュージョン・アルバムだったということが判りました(ジャケット写真に写るGeraldがサックスを手にしていればもちろんそういう誤解はあり得ませんでしたし、実際に他のプレイヤーは殆ど自分が演奏する楽器を携えて写っているものが殆どです)。
で、調べてみると、このGerald氏、元々はピアノを演奏していたらしいのですが、ピアノの先生からサックスを譲り受けたことをきっかけに、サックスの方へシフトしていったそうです。
さらに、Louis Johnsonに痛く感銘し、大学生の特にベース・ギターも手にするようになりました。
卒業後、Patrice Rushenのグループにベーシストとして加わり、数多くのツアーもこなしたようで、当初はベース・プレイヤーとしてプロのキャリアをスタートさせました。
ところが、Patrice Rushenは、彼のサックス・プレイヤーとしての技量も高く買っていたようで、彼女のヒット曲"Forget Me Not"のバックではサックもを吹いております。
こうして、Geraldはサックス・プレイヤー、ベーシストの両方でスタジオ・ミュージシャンとして活動を展開していくこととなるわけですが、サックス・プレイの方が受けが良かったようで、サックス・プレイヤーにシフトしていったそうです。
スタジオ・ミュージシャンとしては、Phil Collinsを始め、Quincy JonesやAnita Baker、Olivia Newton-John、Temptations、Maurice White、Whitny Houston、Ray Parker,Jr.、Paul Jackson,Jr.など多数のアーティストのアルバムに参加しております。
そんなGerald Albrightの"Dream Come True"は1990年に発表された彼の3rdアルバムです。
もちろん、このアルバムではサックスはもちろん、ベースも彼が演奏しております。
全体的にファンキーでソウルフルな内容ですが、このアルバムを聴いて、Gerald Albrightって結構良いかもと思ったのは、1曲目の"My, My, My"を聴いてでした。
このナンバーは、Johnny Gillの90年のアルバム"Johnny Gill"に収められていたBabyfaceのペンによるナンバーですが、このGeraldのヴァージョンはミディアム・スロウの情感豊かなアルト・サックスが最高にいかしたメロディアスなナンバーに仕上がっており、とにかく素晴らしいナンバーです。もうこのナンバーだけでお釣りがくるというものです。
また、3曲目の"Say Yes"や5曲目の"Sweet Dreams"さらには7曲目の"Dream Come True"などのバラード・ナンバーではGeraldのハートフルでソウルフルなサックス・プレイはとても素晴らしいです。
さらにそれ以外のナンバーはファンキーに仕上がっており、こちらもソウルを感じます。
ラストの10曲目"Growing With Each Other"はヴォーカル入りナンバーで、ヴォーカルを執っているのはBe Be Winans (ex The Winans)でゴスペル調の盛り上がるナンバーです。
この"Dream Come True"ですが、とにかく1曲目の"My, My, My"を聴いてみろ!と言いたいですね。
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コメント
"My, My, My"
"My, My, My"はかなり良いと思いますよ。
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