2009-11-28
Linda Ronstadt / Mad Love (1980)

今までベスト・アルバムのVol.1とVol.2、それと4枚組のボックス・セットのみの所有でしたが、AmazonやHMVを覗くと各オリジナル・アルバムが1000円未満で買える(中にはレア化しているアルバムもありますが)ということで、何枚か纏め買いしました。
初期の頃はどことなくカントリーしていて私の好みか?というとそうでも無いのもありますが、1977年の"Simple Dreams"辺りからAORらしくなり、リアル・タイムではこのアルバムから聴き始めました。
翌年の9thアルバム"Living in the USA"は結構聴き込んだアルバムでした。
彼女のアルバムで最も売れたのが、"Simple Dreams"ですが、私が最も好きなアルバムが本日紹介する1980年の"Mad Love"です。
このアルバムもビルボード200で2位にランクインするヒットしたアルバムです。
このアルバムでは、特にElvis Costelloのペンによる"Party Girl"、"Girls Talk"、"Talking In The Dark"の3曲が良いです。
Elvis Costelloの作品は前作"Living in the USA"で彼の大ヒット・ナンバーの"Alison"をカヴァーしておりましたが、これがベスト・マッチな出来でとても気に入っておりました。
また、このアルバムでは、Waddy Wachtel、Danny Kortchmarといったいつもギタリストのほかに当時The Cretonesを率いていたMark Goldenbergが参加しております。
The Cretonesもいわゆるニュー・ウェーヴ・タイプのバンドでしたし、Elvis Costelloのナンバーなんかも取り上げていたので、最初聴いた印象は若干ニュー・ウェーヴっぽいなとも感じましたが、聴き込むとこれがとてもポップな仕上がりのアルバムだったということが気に入っていた理由なんです。
1曲目の"Mad Love"はMark Goldenbergのペンによるナンバーで、ポップな仕上がりのロック・ナンバーでとてもカッコ良いナンバーです。
バックのギターはMark Goldenbergだと思いますか、これが結構音がきれていて良いんですね。
2曲目の"Party Girl"はElvis Costelloのナンバー。
私は初期の頃のCostelloが結構好きで、特に前作でカヴァーした"Alison"は最高に良く出来たバラード・ナンバーでしたが、この"Party Girl"もその路線のナンバーで、Lindaのヴァージョンもとても素敵です。
3曲目の"How Do I Make You"はBilly Steinbergのペンによるナンバーです。
Billy Steinbergは皆さんご存じのとおりTom Kellyとi-TenというAOR・産業ロックのプロジェクトを組んでいた人で、色々なミュージシャンに曲を提供しており、有名なところでは、Madonnaの"Like A Virgin"、Cyndi Lauperの"True Colors"などがあります。
この"How Do I Make You"もバックの音が結構ハードポップした音作りになっていてカッコ良いです。
4曲目の"I Can't Let Go"もとてもポップなナンバーでいかしております。
途中のギター・ソロは最高ですね。
5曲目の"Hurt So Bad"はメロディアスなバラード・ナンバーでAORしております。
このナンバーでもギター・ソロ、良いですねえ。
6曲目の"Look Out For My Love"はNeil Youngのカヴァー。
これも良く出来たAORナンバーに仕上がっております。
7曲目の"Cost Of Love"もMark Goldenbergのペンによるナンバーで、メロディアスでポップです。
8曲目の"Justine"も同じくMark Goldenbergのナンバー。
若干ニュー・ウェーヴの香りもするナンバーですが、結構出来も良いです。
9曲目の"Girls Talk"とラストの10曲目"Talking In The Dark"はもちろんElvis Costelloのナンバーです。
これら2曲とも、ポップでとても良く出来たナンバーです。
最近のLinda Ronstadtは殆ど聴きませんが、70年代、80年代の頃のLindaが最も輝いていましたね。
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