2009-12-04
Eddie Money / Nothing To Lose (1988)

このアルバムまで、Billboard200の100位以内、それも中間からそれ以上にランクインされておりましたが、次作の1991年の"Right Here"は160位でそれ以降のアルバムはランクインすらしなかったということが、如実にそのことを証明していると思います。
私は個人的に彼のファンですので、90年代のアルバムを含め全て所有しておりますし、先日このブログでも紹介した1995年の"Love and Money"なんかはかなり良く出来たアルバムだと思っております。
本日紹介する"Nothing to Lose"はBillboard200の49位にランクインするヒットを放ったアルバムで、シングル・カットされた"Walk on Water"はUS Hot 100で9位、US Main Rockで2位にランクインする大ヒットとなったナンバーです。
ほかに"The Love in Your Eyes"はUS Main Rockで1位、"Let Me In"もUS Main Rockで30位のヒットとなっております。
プロデュースはRichie ZitoとEddie Moneyの共同で、アレンジやサウンドも素晴らしく、とても良く出来たAdult Oriental Rockのアルバムに仕上がっております。
1曲目の"Walk On Water"の作者はJesse Harmsで、一時Sammy Hagerのバックでキーボードを弾いていた人です。
メロディアスでとても聴きやすいポップロックのナンバーで、大ヒットしたのも頷けます。
途中のギター・ソロはとてもカッコ良いです(バックでギターはRichie Zito、Steve Farris (ex Mr. Mister)などが担当しておりますが、誰がギター・ソロを演っているのかは判りませんが)。
2曲目の"Magic"はRichie Zito、Eddie Moneyのペンによるナンバーで、メロディアスでフックに満ちたバラード・ナンバーで、出来もかなり良いと思います。
3曲目の"The Love In Your Eyes"はAdrian Gurvitzも曲作りに参加しているナンバーで、メロディアスでポップなAORナンバーに仕上がっております。
出だしのサックスはEddie Money自身か?
4曲目の"Let Me In"はLaura Braniganもカヴァーしたナンバーで、サウンドにキレがあります。
バックのギターのカッティングがカッコ良いですね。
5曲目の"Boardwalk Baby"はDiane Warrenのペンによるナンバーで、さすがDiane Warrenといった盛り上がりのあるメロディアスなバラード・ナンバーで、完全にAORしております。
6曲目の"Forget About Love"は出だしのギター・ソロが最高のメロディック・ロックしたポップなナンバーで、こういうナンバーでのEddie Moneyはホント生き生きしてますよね。
7曲目の"Pull Together"はミディアム・テンポのポップロックしたナンバーです。
これまたカッコ良いという言葉がピッタリのナンバーだと思います。
8曲目の"Far Cry from a Heartache"は初期Eddie Moneyを連想させるポップロックのナンバーで、かなりいかしてます。
9曲目の"Bad Boy"はタイトルから連想されるとおりご機嫌なロックンロールのナンバーです。
こういうナンバーも似合いますねえ。
バックのギター・ソロも最高です。
ラストの10曲目"Dancing with Mr. Jitters"はEddie Moneyのヴォーカルだけじゃなく、サックスやバックの音もいかしたジルバのダンス・ミュージックとなっております。
ミディアム・スロウのナンバーながら力強さなんかも感じます。
このナンバーもお勧めですね。
Eddie Moneyほど、この日本で過少に評価されているヴィーカリストはいないのではないでしょうか?
純然たるAORフィールドのアーティストではありませんが、AORファンの方にも十分アピールするヴォーカリストだと思いますが。
いかがでしょうか?
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