2009-12-25
Daniel Andersson / Days In L.A. (2009)

ライナーを見ると、Jay Graydonの言葉として、"I have haerd some of the songs and these guys (Daniel Andersson & Stefan Olofsson) play and write great!! They are helping keep West Coast music alive!!"と彼らを評価しているということが書かれてました。
「彼らのサウンドにWest Coast Musicが今も生きている」と言いきっております。
前評判で期待して購入した1枚でしたし、このJay Graydonの言葉でいよいよ期待も膨らませて聴いたアルバムですが、ベタ誉めするほどではないかな?というのは私の率直な感想です。
悪くはないです、というよりAORアルバムとしても平均的なレベルは超えていますし、とても素晴らしいナンバーもあります。
ネットや書籍での前評判が70年代、80年代のAORを感じさせるアルバムで評論家筋からも評価が高かったアルバムでしたが、でも、何か欠けている、そんな感じが私にはします。
胸が躍る感じがしないと言った方が良いのかも。
そのことが、前述の感想となったわけです。
70年代、80年代のAORをリアル・タイムで経験した私ですが、おそらく私自身の聴き方が変わったのかも知れませんが、でも、それも違うような感じも。
実際に70年代、80年代のMarc Jordan、Pages、Boz Scaggs、Bobby CaldwellなどのAORを聴くと今でも胸がときめきます。
おそらく、かなり入れ込んで、このアルバムを聴いたからだと思います。
1曲目の"Glamorous Hollywood"は仰るとおり70年代、80年代のAOR、ウエスト・コーストしたとても魅力的なナンバーです。
このナンバーがこのアルバムの中では最もそれらしく、私も気に入りました。
2曲目の"Left Me Up"もいわゆるウエスト・コースト・ロックしたAORナンバーに仕上がっており、サビの部分はとても印象的です。
3曲目の"In My Mind"はメロディアスなバラード・ナンバーです。
4曲目の"The Dealmaker"も軽くシャッフルしたオシャレなナンバーです。
5曲目の"Easy Street Shuffle"も軽いタッチの若干ファンキーなナンバーで、そこそこいかしてます。
6曲目の"Keep On Trying"もファンキーでとてもいかしたナンバーに仕上がっております。
7曲目の"Tell Me"はウエスト・コーストの香りがかなり強いAORナンバーです。
8曲目の"Everytime You Come Around"はミディアム・スロウのバラード風のナンバーです。
9曲目の"I Can't Stand It Any Longer"は若干ハード目のギターから入るナンバーで、前奏を聴くと結構期待させてくれます。
曲の途中からはいわゆるハードポップしたサウンドでこれはとてもいかしてますが、曲全体がこういった感じでも良かったのでは?と思います。
ラストの10曲目"Cafe Des Arts"は日本盤のボーナストラックですが、どこかSteely Dan風のナンバーです。
Steely Danと比べてしまうと、まあ、こんなものんでしょうか?となってしまいますが、結構良いです。
こうやって、全曲を聴いてみるとやっぱり悪くない、そこそこいけてるアルバムなんですが。
あまりにも前宣伝が強すぎて、そのつもりで聴いてしまうと、それほどでもないんじゃない?
ということになるわけです。
でも、最後に一言、現在のAORシーンの中ではトップ・クラスのアルバムであることは間違いないと思います。
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コメント
前評判
ブログにも書きましたが、最近のAORアルバムとしては良く出来ていると思います。
特に1曲目の出来は素晴らしいと思います。
ただ、70年代、80年代のAORサウンドだと大上段に構えられると、そうかな(?)と.......
特に1曲目の出来は素晴らしいと思います。
ただ、70年代、80年代のAORサウンドだと大上段に構えられると、そうかな(?)と.......
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ダニエルはソロ作の前にDP名義で「STRANGE WAYS」というミニアルバムをリリースしております。
http://cruisinmusic.okoshi-yasu.com/cm_0907new.html
自主制作のため、コチラも残りわずかです。