2009-12-24
Alessi Brothers / Live! All Our Life (2009)

タイトルどおり、Alessi Brothersの集大成といったアルバムで、CDとDVDのセットとなっております。
CDの方は、"Pure Alessi"とタイトルされたAlessi Brothersの最新のスタジオ録音盤で、DVDの方は"The Best Of Alessi Brothers"とタイトルが付けられたもので、こちらのDVDが、いわゆる"Live! All Our Life"と呼ぶに相応しい内容になっていると思います。
Alessi Brothersは、Alessi - (1977) 、All for a Reason - (1978) 、Driftin' - (1978) Words & Music - (1979) の4枚のアルバムをA&M Recordsから発表し、1982年にはレーベルをWarner Bros.に移籍し、Long Time Friendsを発表しております。
特にAORファンからは、Christopher Cross & Michael Ostinのプロデュースによる"Long Time Friends"が有名ですが、私が最も好きなアルバムは、"All For A Reason"です。
Alessiを初めて聴いたのもこのアルバムで、タイトル・ナンバーの"All For A Reason"を聴いた時は鳥肌モノでした。
とにかくメロディが美しいですし、コーラスも最高で、これぞAORといったナンバーで、今でもAlessiのナンバーの中で最も気に入っているナンバーです。
その後、しばらくの間活動を停止しておりましたが、2003年になって、Hello Everyoneというタイトルの殆ど自主制作に近いアルバムを発表し、2006年には、Just Like Thatを、そして今年になって発表したのが、この"LIve! All Our Life"です。
また、2003年の復活後は、Alessi Brothersの前身バンドのBarnaby Byeもオリジナル・メンバーでの活動も再開し、こちらもライヴ活動とアルバムを発表しております。
2003年以降のアルバムは、さすが年をとったせいもあるのでしょうが、70年代の全盛期に比べると輝きも失ってしまいましたし、楽曲は結構良いのもありますが、アレンジやプロデュースなどに不満なところがあるのも否めないと私は思っています。
なんか音数が少なくったような感じが、ちょっと寂しい気がします。
このことはこの最新作にも言えると思いますね。
ほぼメロディアスで曲自体の出来は悪くはないのですが、オーバー・プロデュースにしなくとも良いですが、音数が少なく華麗さというか華が不足しているような感じなんですね。
まあ、良く言えばシンプルということですが。
4曲目の"I'll Remember"、5曲目の"If I Could"、7曲目の"Keep On Lovin' Me"、9曲目の"Once Again"などはアレンジを変えるとかなり良くなると思います。
お勧めは、8曲目の"A Place In Time"と12曲目の"One Heartbeat At A Time"で、この2曲はかなりいかしてます。
特に12曲目は、ジャジーなアレンジで、70年代にはなかったナンバーで、今のAlessiを肌で感じられるナンバーだと思いますね。
DVDは、70年代頃のナンバー"All For A Reason"、"Joanna"、"Oh Lori"などのナンバーが収録されているということもありますが、これがかなり良いライヴ映像なんですね。
"London"が入っていないのが寂しいですが、Alessiファンにとっては、とても楽しめる映像だと思いますよ。
なお、このアルバム、AmazonとかHMVのカタログには掲載されておらず、この日本で手に入れることが出来るのはCruisin' Musicさんだけ?でしょうか。
興味のある方はCruisin' Musicさんへゴー!
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コメント
仰るとおりかも。
そですね、
「30年経ってこのレベルをキープ出来ていれば十分過ぎるくらい」ですね。
ただ、ライヴが結構良かったので。
オリジナル・アルバムにもう少し華が欲しかったと思う訳です。
「30年経ってこのレベルをキープ出来ていれば十分過ぎるくらい」ですね。
ただ、ライヴが結構良かったので。
オリジナル・アルバムにもう少し華が欲しかったと思う訳です。
華がないのは確かですね。それ以前にあんまりお金が無いというところがもっとシビアな現実だったりするのかもしれませんね。
だれか第三者が制作に携わるとかできれば現時点でももっといいものが出来そうな気もしますが、彼らが相手にしてもらえるようなメインストリームに既に位置していないという現実は厳しく、そういった部分でもシンプルにせざるを得ないところはあるのかもしれません。それでもライブはホームメイドながら想像以上に素晴らしい内容でした。
だれか第三者が制作に携わるとかできれば現時点でももっといいものが出来そうな気もしますが、彼らが相手にしてもらえるようなメインストリームに既に位置していないという現実は厳しく、そういった部分でもシンプルにせざるを得ないところはあるのかもしれません。それでもライブはホームメイドながら想像以上に素晴らしい内容でした。
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ちょっと私の憶測がかなり入っていますが全盛期の彼らと今の彼らとでは兄弟のどっちがイニシアティブを取っているかが微妙に変化している気がしてなりません。今はボビーの方が仕切っていてやる気まんまんって感じなのですが、その辺が今のサウンドにも影響を及ぼしている気がします。どうしたって老いには勝てませんので全盛期の勢いを期待するのは酷な気がしますので、彼らとデビポメに関しては30年経ってこのレベルをキープ出来ていれば十分過ぎるくらいだと個人的には思っています。全く昔とは違うスタイルでやっている人達を思えば頑張っているなぁという感じでしょうか。