2009-12-27
Walter Trout & The Radicals / Go The Distance (2001)

Walter Troutは1981年にCanned Heatにギタリストとして加入(現在は脱退)したり、John Mayall's Bluesbreakersに参加した経歴をもつブルース・ギタリストです。
自身のアルバムとしては、1990年にWalter Trout Bandとして"Life in the Jungle"が最初のようですので、ソロ・キャリアは20年ほどとなりますが、発表しているアルバムは20枚弱ということで、ほぼ1年に1枚のアルバムをコンスタントに出しております。
世にブルース・ギタリストは星の数ほどおります。
Eric Clapton、Roy Buchanan、Mike Bloomfield、Rory Gallagher、Johnny Winter、Stevie Ray Vaughan、Jeff Healey、Gary Moore、Jimi Hendrix、Ian Moore、Craig Erickson、Richie Kotzen、Jon Butcher、Jonny Langなど数え上げればキリがありません。
良く聴いてみると、それぞれにギターのトーンやスタイルが違っております。
Jimi HendrixはEric Claptonが尊敬するブルース・ギタリストですし、Roy Buchananは孤高のギタリストと呼ばれておりますが、Jeff Beckが敬愛して止まないギタリストです。
Eric Claptonはゴッド・ハンドと呼ばれ、世のブルース・ギタリストで最も認められた存在でしょうし、Gary Mooreは骨太のトーンが魅力のブルース・ギタリストです。
また、Stevie Ray Vaughanは独自の世界を築き上げたブルース・ギタリストだったと思います。
そして、このWalter Troutも本物のブルース・ギタリストです。
どちらかというと、Stevie Ray Vaughanタイプのギタリストですが、時折Gary Mooreばりの骨太のハードロック・スタイルのブルース・ギターを聴くことが出来ます。
この"Go The Distance"はWalter Trout and the Radicals名義で発表された2001年の作品です。
度の作品でもそうですが、このアルバムでもWalter Troutは弾き捲くっております。
1曲目の"Love So Deep"は軽快な感じのブルース・ナンバーです。
2曲目の"Outta Control"はタイプとしてはロックンロールです。ご機嫌なナンバーです。
3曲目の"Lookin' For The Promised Land"は私の好きなスロウ・ブルースのナンバーです。
4曲目の"Ride 'Till I'm Satisfied"はファンキーなブルース・ナンバーで、かなり弾き捲くっております。
5曲目の"Go The Distance"は最高にメロディアスでいかしたスロウ・ブルースのナンバーです。私はいわゆるブルース・ロックというジャンルが大好きです。それは、どのアルバムにもメロディアスなスロウ・ブルースのナンバーが必ず入っているからです。もう本当にスロウ・ブルースのナンバーは最高です。
6曲目の"Message On The Doorway"はブギー調のブルース・ナンバーで、とてもカッコ良いです。
7曲目の"Faithful"は、Walter Troutのギターのトーンがいかしたカントリー・タッチのブルース・ナンバーです。
8曲目の"Down To You"はGary Mooreタイプの骨太のハードロック的なブルース・ナンバーです。かなりいかしてます。
9曲目の"Bugle Billy"は全編アコースティック・ギターによるメロディアスなバラード・ナンバーです。
10曲目の"Gotta Leave This Town"は、再びWalterのギター満載のスロウ・ブルースのナンバーです。
11曲目の"I Don't Want My MTV"はバックのロックンロール・ピアノがとてもいかしたご機嫌なナンバーです。好きですこういった曲。
12曲目の"Doin' Just Fine"最高にいかしたスロウ・ブルースのナンバーです。もうとても素晴らしいです。泣けてしまいます。
ラストの13曲目"Always Been A Dreamer"も全編アコースティック・ギターによるメロディアスなバラード・ナンバーです。
Walter Troutはとても素晴らしいブルース・ギタリストです。
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