2010-01-05
Crawler / Crawler (1977)

Crawlerは元々Paul KossoffのBack Street Crawlerが母体のバンドです。
Back Street Crawlerのメンバーとしては、Paul Kossoff、Terry Wilson-Slesser、John 'Rabbit' Bundrick、Terry Wilson、Tony Braunagel、Mike Montgomeryが在籍しており、1975年に"The Band Plays On"、1976年に"Second Street"の2枚のアルバムを残しております。
Paul Kossoffが1976年に亡くなり、一時はバンドの存続も危ぶまれましたが、Terry Wilson-Slesser、Geoff Whitehorn、John 'Rabbit' Bundrick、Terry Wilson、Tony Braunagelという布陣で1977年に今回紹介する1stアルバム"Crawler"を発表し、その後、1978年に"Snake, Rattle & Roll"の2枚のアルバムを発表して解散しました。
しかしながら、1997年に1977年に録音されたライヴ音源の"Pastime Dreamer (Live)"を2001年に1978年のライヴ音源の"Snake Bite (Live)"さらに2002年には、1978年のライヴ音源の"Crawler Live - Agora Club Ohio 1978"が発表されております。
この"Crawler"ですが、まさにブリティッシュ。ロックした玄人受けする渋いアルバムです。
哀愁度もまずまずですし、Paul Kossoffに比べ線の細さをかんじますが、Geoff Whitehornのギターのトーンがもう最高なんですね。
同じくイギリス人ギタリストのPhil Palmer (ex The Bliss Band, Eric Clapton)に似た透き通った感じのトーンが堪りません。
1曲目の"Without You Babe"はメロディアスな湿り気を帯びたBritish Rockしたナンバーで、最高にいかしたナンバーです。
Geoff Whitehornのギター・ソロも圧巻です。
2曲目の"You Got Money"は渋い感じのメロディック・ロックしたナンバーです。
Terry Wilson-Slesserのヴォーカルがとても良い感じです。
3曲目の"Sold On Down The Line"はシャッフル・ビートのブルージーなナンバーで雰囲気最高のナンバーです。
バックのプレイは素晴らしいです。
4曲目の"One Too Many Lovers"は若干スワンプ・ロックしたナンバーで、Delaney & Bonnieスタイルのナンバーです。
Geoff WhitehornのギターもDelaney & Bonnie当時のEric Clapton風です。
5曲目の"You Are My Saviour"はミディアム・スロウのブルース・フィーリングあふれたナンバーで、渋くてとてもカッコ良いバラード・ナンバーです。
6曲目の"Pastime Dreamer"はTony Braunagelのカッコ良いドラミングから入るナンバーで、FreeやBad Companyに通ずるブリティッシュ・ハード・ロックしたとてもカッコ良いです。
7曲目の"Never Loved A Woman"もGeoff Whitehornのカッコ良いギターから入るシャッフル・ビートのスロウなナンバーで、このナンバーも湿り気のあるブリティッシュ・ロック然としたナンバーです。
8曲目の"You And Me"はミディアム・テンポのナンバーですが、雰囲気を持ったとてもカッコ良いナンバーです。
どこの部分がというより、曲全体がとても素敵です。
ラストの9曲目"Stone Cold Sober"は再びGeoff Whitehornのギターのトーンが素敵なメロディアスなナンバーで、これまた湿り気を帯びたブリティッシュ・ロック然としたナンバーです。
このCrawlerの1stアルバムですが、最初の印象と2回目、3回目と聴くと印象が変わります。
最初はただなんとなく流れてしまったという感じでしたが、2度3度と聴くととても良く出来たアルバムだということが判ります。
アルバム全体の雰囲気がとてもいかしてます。
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コメント
五曲目はfree heartbreakerのmuddy waterのにおいがしてますね。こういうものまでCDになってるなんて思いませんでした。今年は買い控えようと思っていたのに難しいです(笑)
Crawler
じょんさん、お久し振りです。
今年もよろしくお願いいたします。
昨年はCDを買いすぎましたので、私も同じく、今年は自重しようかなと思いましたが、先日のブログでも書きましたが、今年もRah Bandのリ・イッシュー、Robbie Pattonのリ・イッシューと興味のそそるアルバムが次から次へと出そうなので、CDにお金をつぎ込んでしまいそうです。
今年もよろしくお願いいたします。
昨年はCDを買いすぎましたので、私も同じく、今年は自重しようかなと思いましたが、先日のブログでも書きましたが、今年もRah Bandのリ・イッシュー、Robbie Pattonのリ・イッシューと興味のそそるアルバムが次から次へと出そうなので、CDにお金をつぎ込んでしまいそうです。
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