2010-01-14
鰐淵晴子 / らしゃめん (1976)

1945年4月22日生ということですから、今年で64歳ということになります。
彼女は、日本人男性ヴァイオリニストとドイツ人女性の長女として生まれたということですから、いわゆるハーフですね。
彼女自身も父親の影響でヴァイオリンを演奏し、子供の頃は、全国各地でパフォーマンスを披露していたということですから、ヴァイオリンの実力もそこそこだったんでしょうね。
そして彼女の美少女ぶりに目を付けた映画関係者が彼女を女優として1952年(7歳?)デビューさせたようです。
私は彼女が出演している映画は一度も見たことはありませんが、テレビでも結構活躍していたので、私を含め50代以上の人には良く知られた存在でした。
そんな彼女が、1976年(31歳の時)に発表した唯一のアルバムが本日紹介する「らしゃめん」というアルバムです。
Amazonでのアルバム紹介では、「明治の文明開化の頃、らしゃめん(洋妾)とよばれた女達がいました……。
一人の女が、らしゃめんとなる悲運に始まり、その哀しみと生きざま、運命への抵抗とあきらめ――。女優・鰐淵晴子が演唱し、加藤和彦、井上忠夫、きくち寛ら豪華メンバーの筆による、妖気に溢れた哀切のロマン…ドラマチックなニュー・ミュージックの世界。」と書かれております。
「らしゃめん」をテーマとしたコンセプト・アルバムで、レトロな雰囲気の中にあって、フォーキーなナンバーやファンキーなナンバーも有り、また、彼女のセリフやあえぎ声、囁くようなヴォーカルが妙に色っぽくそして艶めかしい異色なアルバムとなっていると思います。
収められているナンバーは、
01 プロローグ(らしゃめん)
02 らしゃめn馬車
03 つぶて数え唄
04 らしゃめん
05 黒いらんたん
06 燃える
07 わるい夢
08 裏切りの夜明け
09 小舟節
10 死んでもいい
11 しばられて
12 エピローグ(らしゃめん)
の全12曲となっております。
01はシンセ、ヴァイオリン、ギター・プレイが素晴らしいインスト・ナンバーです。
02は彼女セリフから入るレトロな感じのナンバーです。
バックのアコースティック・ギター、ピアノ、ストリングスが美しい音色のいわゆる艶歌といった感じのナンバーでしょうか。
03は出だしのマンドリンとヴァイオリンが切ないメロディアスなバラード・ナンバーです。
さすが井上忠夫(大輔)のペンによるナンバーです。
04は加藤和彦のペンによるナンバーで、これまたメロディアスな最高にいかしたナンバーです。
アコースティック・ギターを始め、ヴァイオリンなどのバックのプレイはかなりいかしてます。
確か昔、彼女が歌っているシーンをテレビで見た記憶がありますが、おそらくこの曲だったのだと思います。
Japanese AORとしても聴けるナンバーかな?
05も出だしのマンドリンが物哀しいナンバーです。
このナンバーも加藤和彦のペンによるメロディアスなナンバーで、お勧めです。
06はとてもファンキーなナンバーで、艶めかしい彼女の喘ぎ声が素晴らしいです。
また、バックのエレクトリック・ギターが最高です。
07はしっとりとした感じのナンバーで、これも彼女のセリフと囁くようなヴォーカルがとても魅力的です。
08も07と似たタイプのナンバーですが、メロディはこちらの方が良いですし、バックのピアノやチェンバロ風の音がとても素敵なナンバーです。
これもかなりお勧めですね。
09は70年代フォークといった趣のナンバーです。
10もセリフと囁く感じのヴォーカルがとても色っぽいナンバーです。
曲もメロディアスで、これもお勧めですね。
11は彼女喘ぎ声とムチの音が入ったファンキーなベースとシンセを主体としたインスト・ナンバーで、これにはビックリです。
16ビートのディスコ・サウンドですが、もっとビートを速めればトランス・ミュージックになりそうです。
12は01にヴォーカルを乗せたナンバーですが、これがメロディアスで仕上がりも最高です。
このアルバムは、本日バーゲンで新品を1580円で仕入れたものです。
鰐淵晴子はテレビでしか知りませんが、本当に綺麗な人で、当時は結構憧れを抱いておりましたので、このCDを見つけた時は速攻でレジ行きでした。
Amazonのカタログにはまだ載っていますが、HMVにはありませんでしたので、在庫限りだと思います。
興味のある方、あるいは投資用としても購入して良いかも(?)。
なお、アルバムは紙ジャケです。
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